栃木ホッケーの魅力

計り知れない可能性と魅力のあるスポーツ

ホッケーは技術性と流動性・創造性に富んだスポーツです。各選手のプレーやボールを持たない動き(ボールに対する執着心・状況判断・ボール展開の予測力)に、正確なパワー(瞬発力=力×スピード)が必要とされます。それらがゲームの中でチームプレーとなって現れたとき、美しいプレーとして観ている人々を魅了します。また、ゲームの展開性とクイック性は極めて高いものであり、高度な組織プレーを編み出す余地を大きく残している点で、まだ計り知れない可能性と魅力を残しているスポーツとも言えます。

地域力が支える栃木ホッケー

では、栃木ホッケーの魅力について改めて考えてみたいと思います。ホッケーのまち日光市。“ホッケーは我々のスポーツである”と地域の子供たちが夢と希望を持ち、才能を伸ばせる環境を40年あまりかけて目指してきました。その間に選手、OB・OG、ホッケーを愛する地元の人が徐々に増え、地域に密着したスポーツへと育ってきました。また嬉しいことに5名のオリンピック選手を輩出しております。

現在小学生から成年までが一貫指導体制で活動拠点を共にし、それにより目標にしたい選手をいつも身近に感じることができます。成年チームがホッケー教室、練習会での指導、大会コーチ派遣等の普及育成に積極的に取り組み、また元オリンピック選手が指導員として日光市内の各小中学校で巡回指導を行なうなど同じ目標に一丸となれる地域力が栃木ホッケーを支えています。

試行錯誤しながら追い求めてきた技術力

プレー面での特徴についても触れて見ましょう。高校時代や一般チームで栃木と対戦したことのある現役及び元代表選手らに意見を聞いてみると「技術のある選手が多い」「細かいスティックワーク、テクニシャン」「スピードとドリブル力に優れている」「遊び心」「個人技で勝負してくる」「駆け引きが上手い」「個性が強い」「FWの能力でゴールをこじあける攻撃力」「レフト攻撃に優れている」「攻撃のレパートリーが数多い」他から見るとこういった点が長所に映っているようです。

栃木県でホッケーが本格的に始動し始めた当時、国内では“ヒット&ラッシュ”という考え方が主流でした。しかし国外ではインド・パキスタンのように繊細なスティック捌きと確かな技術を持ったチームが活躍していることに目を向け、何よりも技術習得に専念してきました。

今ほど練習方法が確立されていなかったため、狭いグラウンドで試行錯誤しながら独自の練習も編み出してきました。はじめ技術を追い求めるホッケーは結果が伴いませんでしたが“未来につなげるためには技術である”と言う幹の部分を決して変えることなく追及しました。

目指した“インド・パキスタンの可憐なドリブル、ヨーロッパのスピードとパワー、観ている者をどこまでも魅了するホッケー”が昭和60年前後くらいからようやく実を結び、「個人技の栃木ホッケー」を築いてまいりました。

感謝の気持ちを忘れず、人間力を育てる

ホッケーというスポーツの難しさや奥深さはここからと考えています。いくら高い技術があっても、それをつかう選手の人間力が伴わなければ全く意味をなさないのです。素晴らしい技術も自己満足のプレーに溺れ、チームプレーを無視し、謙虚な気持ちで努力出来なければ、選手本来の力を発揮することは難しいでしょう。技術が幹であるなら根っこに人間性があってはじめて一流の選手に成長できるのです。

栃木ホッケーは「何か淡白、熱くない」「プライドが高い」「そこそこ上手いが突き抜けていない」「中盤を経由して全体でゲームをつくっていない」「守備面でのインパクトがない」などの問題点も同時に指摘されていますが、足りない部分を真摯に受け止め、感謝の気持ちを忘れずホッケーに取り組んでいく姿勢こそが、栃木ホッケーの明日につながることでしょう。

人間力を育てることが、世界に通用するアスリートを作る近道のように感じます。

                          監修  佐竹勝彦

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